水道水の質において世界最高峰と称えられるのが、アイスランド、フィンランド、そしてスイスである。アイスランドでは、何世紀もかけて火山岩層で自然ろ過された純水がそのまま市街地に供給されており、ボトルの水よりも水道水のほうが美味しいと評されるほどだ。塩素消毒すらほとんど必要としない自然の恵みがそのまま市民の口に届く。
フィンランドもまた、広大な森林と豊かな湖沼群、清廉な地下水資源を有し、国を挙げた高度な浄水処理システムを整備している。スイスに至っては、アルプスの雪解け水を厳重に管理し、街中の公共噴水から出る水ですらそのまま美味しく飲める。これらの国々に共通するのは、恵まれた地理的環境だけでなく、持続可能な資源保護と先進的なインフラ投資を絶やさない社会体制だ。