エレクトーンは1959年にヤマハが世界に先駆けて開発した電子オルガンだ。当初は「電子オルガン」と呼ばれていたが、1970年代に「エレクトーン」という商標で世界展開を開始した。
レンタルサービスが本格化したのは1970年代後半。当時のエレクトーンは高級品で、一般家庭には手が届きにくかった。ヤマハは音楽教室事業と連動させ、生徒向けにレンタルプログラムを導入。これが現在のレンタル市場の基盤となった。
2020年代に入り、市場環境は大きく変化している。新型コロナウイルスの影響で自宅での音楽活動が増加。レンタル需要は一時的に急増した。しかし同時に、デジタルピアノやシンセサイザーとの競合も激化している。
ヤマハミュージックジャパンの関係者によれば、「レンタル利用者の約60%が音楽教室の生徒およびその保護者」だという。残り40%は、イベント利用、プロ演奏家の短期利用、購入前の試用などに分散する。