画面をスワイプしてもスワイプしても、どこかで見たような定型文が続く。AIツールの普及によって、誰でも「70点」の読みやすい文章を瞬時に作れるようになった結果、SNSは均一化された退屈さに包まれていた。完璧だが心に残らない。そんな毒にも薬にもならない情報に、人々は静かに疲弊していたのだ。
そこに現れたのが、極端なまでの本音や、独特な視点を際立たせた投稿群だ。少し痛いところを突く毒舌、あるいは偏愛に満ちたマニアックな考察。かつてなら「角が立つ」と敬遠された表現こそが、いまや砂漠の中のオアシスのように、飢えたユーザーの心をとらえている。