実際に現地へ足を運んだ一般見学者や建築愛好家は、どのような印象を抱いているのでしょうか。長年この地を取材してきた視点や、来訪者の感想を紐解くと、共通して語られるのは「音と光の劇的な変化」です。
「神田駿河台の車の走る音が、分厚い扉を閉めた瞬間にふっと途切れ、かすかな蜜蝋の甘い香りが漂ってくる。天井を見上げると、都心にいることを完全に忘れてしまう」という声が象徴するように、外界との境界線が極めて鮮明です。薄暗い堂内には、信徒が灯した無数の蝋燭が揺らめき、金色のイコノスタスが淡い光を反射します。
また近年では、人気アニメ『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』第13話の劇中に登場する舞台として聖地巡礼に訪れる若年層の姿も定着しました。「アニメで見た通りの重厚感に圧倒された」「聖堂内に入ったら自然と背筋が伸びて声が出なくなった」といった声が多く聞かれ、サブカルチャーをきっかけに訪れた人々も、ひとたび聖堂内に入ればその神聖さに深く打たれていることがわかります。