プロの厨房で「これなしでは再現できない」と言わしめる秘密はどこにあるのか。最大の決定打は、その圧倒的な「純度」と「後味の潔さ」だ。一般的な市販バターが濃い黄色を帯びているのに対し、このバターは雪のように白い。牛が食べた牧草のカロテンが脂質に移行するのを極力抑え、余計な雑味を徹底的に取り除いた結果である。
口の中に入れた瞬間、体温でスーッと溶けていく融点の低さも特筆すべき点だ。重い油っぽさが口に残らず、ミルク本来の芳醇な香りだけが鼻腔を抜ける。そのため、素材の風味を一切邪魔しない。さらに、爽やかな酸味と深いコクを備えた発酵バターのラインナップもあり、用途に応じて使い分けられる点も魅力だ。多くの名店が惜しみなく投資する高級食材として君臨する理由は、この洗練された味わいにほかならない。