なぜこれほどまでにタレント本人の手取りが少なくなってしまうのか。そこには芸能事務所と所属タレントの間で交わされる契約形態や、芸能界特有の収益分配メカニズムが深く関係している。
新人期から下積み期にかけては、固定給制(給料制)が採用されることが多い。固定給制は売上が出ない時期でも最低限の生活が保証される安心感がある反面、どれだけ爆発的な人気を得て大きな売上を叩き出しても、すぐには給与へ反映されないデメリットがある。一方で歩合制へ移行した場合でも、マネジメントコストやプロモーション費用、事務所の取り分が差し引かれるため、結果としてタレント本人の手元に残る比率が低くなる構造が存在した。