より深刻な影響を及ぼしてきたのが、自動車の運転やスポーツ器具の操作性である。ステアリングホイールのグリップ幅が太すぎると、急な回避行動時の握力が十分に伝わらない恐れがある。同様に、ゴルフのグリップやテニスラケット、楽器(特にギターやピアノ)の演奏性においても、手のサイズはパフォーマンスを大きく左右する。
自動車産業では、グリップ径の調整が可能な可変ステアリングや、女性開発チームが主導したエルゴノミックデザインの採用が広がりを見せる。スポーツ用品メーカーも、握力や指の長さに最適化した専用ギアを続々と投入。安全性の担保とパフォーマンスの最大化が、不可分な要素として捉え直されている。