加藤誠司がプロデュースするルアーの強みは、伝統的な手作業による造形美と、先進テクノロジーによる流体解析の巧みな融合にある。
加藤は自らバルサ材や木材をナイフで削り出し、ミリ単位のボディラインを手触りで調整する。その一方で、早期から3D CADやCAM技術をルアー設計に導入したパイオニアでもある。木彫りの温もりから生まれる「命の揺らめき」を、精密なデジタルデータに落とし込んで量産化する技術は、他の追随を許さない。
大型実験水槽がもたらした流体解析の精密化
ジャッカルの本社研究開発センターには、巨大な流体実験水槽が設置されている。加藤はここで、水流の渦の発生パターン、ルアーが受ける抵抗、水深によるアクションの変化をハイスピードカメラとセンサーで徹底的に数値化した。
直感だけに頼らない。科学的なデータと、膨大な実釣テストの積み重ね。この両輪が揃って初めて、加藤誠司の求める「100%の釣獲力」を備えたプロダクトが完成するのだ。