蚊に刺される被害は、単なる「痒み」や「不快感」だけにとどまりません。蚊は地球上で最も人間を死亡させている生物として知られ、世界中で数多くの感染症を媒介しています。
日本国内においても、ヒトスジシマカが媒介するデング熱やジカウイルス感染症、アカイエカなどが媒介する日本脳炎といった重大な感染症のリスクは常に存在します。デング熱に感染すると、突然の高熱、激しい頭痛、関節痛、発疹などの症状が現れ、重症化するとデング出血熱を引き起こす危険性があります。
夏場の気温上昇や猛暑の長期化により、蚊の活動期間は以前よりも前後に拡大しています。かつては真夏がピークとされていましたが、気温が35度を超える猛暑日には蚊も活動を休止し、むしろ春先から初夏、あるいは残暑が続く9月〜11月上旬にかけて活発化する傾向が定着しています。季節外れと思える時期であっても、油断することなく刺されない工夫を講じることが重要です。