そもそも、冨樫義博が描く『HUNTER×HUNTER』と久保帯人が手掛けた『BLEACH』は、週刊少年ジャンプの歴史において特別な位置を占めている。両者が切り拓いたのは、単なる王道のバトルものではなく、人間の業や死生観、独自の美学を極限まで研ぎ澄ませたダークファンタジーの系譜だ。
両著者の間には、長年にわたる相互のリスペクトが存在する。久保帯人は過去のインタビューで、冨樫作品の持つ緻密な能力バトル設計やコマ割りの美学から強い刺激を受けたことを公言してはばからない。一方の冨樫義博も、スタイルとシルエットで魅せる久保作品の洗練されたセンスを高く評価している。このクリエイター同士の魂の共鳴こそが、ファンの間で両作の親和性を感じさせる最大の要因と言えるだろう。