サニーサイドアップの本来の意味や話題のPR会社としての評判、一体なぜこれほど注目されるのか?その疑問を解く決定的な鍵は、同社が従来の「企業の広報事務を代行する下請け」というPRの枠組みを根底から破壊し、「自らムーブメントを創り出すビジネスプロデュース」を確立した点にあります。
同社の名を世に知らしめた最大の転機は、元サッカー日本代表・中田英寿氏のマネジメントです。1990年代後半、まだ日本でアスリートマネジメントという概念が定着していなかった時代に、競技面だけでなくファッション、文化発信、ビジネスを含めたトータルブランディングを二人三脚で構築。イタリア・セリエA移籍時の熱狂や、引退後の日本文化発信プロジェクトに至るまで、メディアを巧みに巻き込んだ演出力はスポーツビジネスの歴史を大きく塗り替えました。
さらに、2008年に手掛けたオーストラリア・シドニー発のオールデイカジュアルダイニング「bills」の日本初上陸プロデュースは、同社の事業開発型PRの金字塔と評されています。「世界一の朝食」というキャッチコピーとともに、リコッタパンケーキやスクランブルエッグを単なる飲食店メニューではなく「上質なライフスタイル」のアイコンとして昇華させ、空前のパンケーキブームを巻き起こしました。これらは広告枠を買い取るマス広告ではなく、ニュースバリューを生み出して人々の会話を喚起するPRの手法を極限まで研ぎ澄ました成功例です。