インターネット上のファッション情報やSNSでは、「15度は過ごしやすい適温だから、薄手の長袖1枚で出かけて問題ない」といった大雑把なアドバイスが見受けられます。しかし、これこそが現場で多くの人が体調を崩したり後悔したりする最大の盲点です。
気温15度失敗しない理由を科学的に紐解くと、人体の体温調節メカニズムと都市環境の特殊性が深く関係しています。室内や電車内は年間を通じて空調が20度から24度前後に管理されているため、屋外の15度との間には常に5度から10度近い温度ギャップが存在します。
さらに重要なのが気温15度インナー選びの落とし穴です。寒さを警戒するあまり、日中の最高気温が20度を超える日に吸湿発熱性の極暖インナーを着込んでしまうと、少し歩いただけで蒸れと発汗が生じます。その後、かいた汗が夕方の冷え込みや冷たい外気によって急激に冷やされる「汗冷え」を引き起こし、深刻な寒さを感じる悪循環に陥ります。綿100%のインナーよりも、吸放湿性と適度な通気性を備えたハイブリッド繊維を選ぶことが、終日快適さを保つための不可欠な知恵です。