悪性リンパ腫は単一の病気ではなく、WHO分類において100種類以上もの細かな病型に分類される複雑な疾患群です。大別すると「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の2つに分かれます。
日本人における悪性リンパ腫の約90%以上を占めるのが非ホジキンリンパ腫であり、B細胞、T細胞、NK細胞といったリンパ球の種類や進行速度(年単位で進む低悪性度から日・週単位で進む高悪性度まで)によって治療方針が大きく異なります。一方、ホジキンリンパ腫は欧米に比べて日本での発症比率は低いものの、20代〜30代の若年層および高齢者に好発する特徴があります。
医療機関を受診した際、まず行われるのが血液検査です。悪性リンパ腫の血液検査では、腫瘍の勢いや細胞破壊を反映する「LDH(乳酸脱水素酵素)」や、リンパ腫の活動性を反映する特異的な腫瘍マーカーである「可溶性IL-2レセプター(sIL-2R)」の数値を測定します。しかし、血液検査の数値が正常範囲内であっても悪性リンパ腫が存在するケースは多々あります。確定診断を下すためには、超音波やCT画像で位置を確認した上で、しこりの組織を一部または丸ごと摘出して顕微鏡で調べる「生検(病理組織検査)」が絶対条件となります。