二人の運命が再び動き出したのは、大学卒業から数年が経過した頃だった。三井銀行に勤務していた石破茂氏の父・石破二郎元鳥取県知事(参議院議員)が1981年に急逝。茂氏は父の後継者として政界へ転身することを決意する。
この大きな人生の転機に際し、茂氏は再び佳子さんに連絡を取った。励ましの言葉をかけ、彼を温かく支えた佳子さん。再会を果たした二人は絆を深め、1983年に挙式を行なった。
結婚後、夫が選挙区である鳥取県全域を奔走する中、佳子夫人もまた地元に根を張り、夫不在の事務所を守り続けた。広大な鳥取1区を自ら車を運転して回り、農家や小さな商店の一人ひとりと膝を突き合わせて対話する「ドブ板選挙」を展開。国会で多忙を極める夫に代わり、「地元の顔」として圧倒的な支持を獲得していったのである。