ネックが適正なストレートになった段階で、いよいよブリッジ側での弦高調整に移ります。テレキャスターのブリッジには、伝統的な「3連バレルサドル」と、現代的な「6連独立サドル」の2種類が存在し、調整のアプローチが異なります。
調整作業には、各サドルのイモネジに適合する六角レンチ(インチ規格なら0.050インチ、ミリ規格なら1.5mmが一般的)を使用します。2本のイモネジの高さを均等に回し、サドルが極端に傾かないように調整するのが基本です。
ここで極めて重要になるのが、指板ラジアス(指板の曲率・アール)への追従です。ヴィンテージスタイルのテレキャスターは指板が丸い「7.25インチR」、近年のモダンモデルは比較的平らな「9.5インチR〜12インチR」が採用されています。
3連サドルの場合、1つのサドルで2本の弦(1-2弦、3-4弦、5-6弦)の高さを同時に支える構造になっています。そのため、指板の丸みに合わせてサドル自体をわずかに斜めに傾けながら、1弦から6弦にかけて綺麗なアーチを描くように弦高を設定する必要があります。このラジアス追従を怠ると、特定の弦だけが異様に高くなったり、ベンド時にフレットへ弦が接触して音が消えるトラブルに直結します。