太陽公園は、大きく分けて山頂にそびえる「城のエリア(白鳥城)」と、山の麓に広がる「石のエリア」の2つで構成されています。両エリアは道路を挟んで隣接しており、それぞれ全く異なる世界観を提示しています。
まず圧倒されるのが、ドイツ・バイエルン州の名城ノイシュヴァンシュタイン城をモチーフに建設された「白鳥城」です。麓のウェルカムハウスからモノレールに乗り込んで山頂へと向かうアプローチは、まるで本物のヨーロッパの古城を訪れたかのような高揚感を演出します。城内には精緻なトリックアートが多数展示されており、視覚の錯覚を利用した立体的な写真を撮影できる体験型ミュージアムとして機能しています。重厚な石造りの回廊や王座の間、中庭の景観は細部まで作り込まれており、どこを切り取っても絵になる空間です。
一方、敷地の奥深くに展開する「石のエリア」は、まさに人類の文明遺産を集約した圧巻の屋外博物館です。特筆すべきは、中国の秦始皇帝陵から出土した遺物を忠実に再現した兵馬俑のレプリカです。驚くべきことに、これらの約1,000体に及ぶ兵馬俑は、中国現地で発掘された本物の陶片と同じ土を用い、現地の職人によって手作業で制作・焼成された後、姫路へと海を渡って運ばれてきました。一体一体異なる顔の表情や甲冑の質感は、単なるハリボテとは一線を画す迫力を放っています。
さらに進むと、万里の長城、エジプトのピラミッドとスフィンクス、メキシコのオルメカ巨石人頭像、イースター島のモアイ像、さらには五百羅漢や高さ十数メートルに及ぶ磨崖仏など、世界各地の遺跡が鬱蒼とした自然の中に次々と姿を現します。木漏れ日の中にたたずむ無数の石像群を歩いていると、時間の感覚と地理的な認識が心地よく狂っていくような、唯一無二の没入感を味わうことができます。