天海祐希のトップ時代を語る上で欠かせない存在が、月組トップ娘役の相手役・麻乃佳世です。麻乃は宝塚入団前から天海の大ファンであったことを公言しており、ファンから舞台上のパートナーへと昇りつめたエピソードは宝塚ファンの間でも語り草となっています。
2人の抜群のコンビネーションが存分に発揮されたのが、天海の宝塚時代における代表作の数々です。
- 『ME AND MY GIRL』:天海が研1の新人公演で主演を務め、トップ披露およびサヨナラ公演でも演じた運命のミュージカル。下町育ちの青年ビル(天海)とサリー(麻乃)の切なくも温かい恋模様は、2人の素の信頼関係と見事に重なり合いました。
- 『風と共に去りぬ』:レット・バトラー役を演じた天海と、スカーレット・オハラを演じた麻乃の息詰まる心理戦。大人の男女の情熱と葛藤をドラマティックに演じ切りました。
- 『エールの残照』『ミリオン・ドリームズ』:哀愁漂うアイルランドの士官役から、躍動感あふれるモダンなショーまで、月組黄金期を彩った名舞台です。
天海が麻乃を全幅の信頼で包み込み、麻乃が天海へ惜しみない敬意を向ける——この対等で清々しいパートナーシップは、月組の舞台に心地よい爽快感と豊かな深みを与え続けました。