かつて熊本市内の公園や河川敷、あるいは特定の公衆便所などは、当事者たちの間で知られた出会いの場だった。しかし、ここ数年の変化は劇的だ。スマホの画面を数回タップするだけで、半径数百メートル以内にいる相手と繋がれる時代。わざわざリスクを冒して暗闇に足を運ぶ必要性は薄れている。
「昔は夜になると誰かしらいた場所も、今は人影すらない」と語るのは、20年来の当事者である熊本市在住の男性(40代)だ。街頭防犯カメラの増設や、自治体による植栽の伐採など、物理的な対策も進んだ。かつての「聖地」は、今や静まり返ったただの日常の風景に戻りつつある。