4人組ロックバンドSUPER BEAVERが誇る名曲『人として』。この曲が世に送り出された背景には、大きなタイアップの存在があった。2016年に放送されたドラマ『神の舌を持つ男』の主題歌として書き下ろされた作品であり、作品の持つコミカルさとどこか切ない世界観に見事に寄り添いながら、バンド独自の哲学を強く打ち出したことで話題を呼んだ。
それから月日が流れた2026年現在においても、この楽曲の価値は色褪せるどころか増し続けている。ボーカル渋谷龍太が紡ぐ言葉の真意は、単なる道徳論の押し付けではない。「正しくあること」の難しさを誰よりも知っているからこそ、間違えることもある人間という存在を丸ごと抱きしめる姿勢が貫かれているのだ。ドラマという枠組みを超え、個人の生き方に深く突き刺さる名曲として成立した背景には、過剰な演出を排したまっすぐな熱量がある。