数々の名店を食べ歩いてきた料理批評家は、「失敗しない店選びの秘訣は、派手な宣伝よりも細部に宿る姿勢を見極めることにある」と指摘する。第一に注目すべきは、ランチセットについてくるパンやスープ、ドレッシングのクオリティだ。既製品に頼らず自家製にこだわる店は、メイン料理への情熱も疑いようがない。
第二に、カウンター越しの厨房の手際や清掃状態。整然とした調理場から生み出される一皿には、料理人の誠実さがそのまま表れる。そして第三に、接客の距離感だ。過度な接客ではなく、客の食べるペースを静かに見守る配慮がある店は、心地よい時間を提供するプロの意識が高い。この3点さえ押さえておけば、初めて訪れる店でも満足のいく時間が約束される。