「秘湯」という響きはロマンチックだが、現実は「観光客向けの設備が整っていない」という意味でもある。角間温泉大湯は、その代表格と言えるだろう。更衣室や脱衣所は古く、最新の設備を求める人には向かない。シャンプーやボディソープの備え付けもないため、持参が前提となる。ドライヤーや化粧台も簡易的なものだ。これらの点を「不便」と感じるか「趣」と感じるかで、評価は大きく分かれる。
また、地元住民の生活の場である以上、静かに利用するマナーが求められる。写真撮影は脱衣所や浴槽内では当然禁止。浴場内での会話も、地域の習慣に合わせて控えめにしたい。観光客としての振る舞いが、そのまま地元との関係性に影響する。口コミの中には「観光客が増えて地元の人が困っていた」という趣旨の投稿も見られ、訪問者側の自覚が問われている。