市場の難易度をさらに押し上げているのが、急激に変化したマクロ経済環境だ。かつての「買えば上がる」低金利時代は完全に終焉を迎えた。日本銀行による長年の超金融緩和政策からの脱却と金利引き上げ局面へのシフトは、国内の資金フローを根本から塗り替えている。
かつては指数に連動するだけで利益を得られた日経平均株価も、現在では極めてボラティリティの高い二極化相場を呈している。東京証券取引所によるPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業への改善要請は一定の成果を収めたものの、ガバナンス改革を断行して海外機関投資家の資金を呼び込む「真の優良企業」と、取り残される企業の明暗はくっきりと分かれた。時代の変化を読まずに過去の成功体験に固執する投資家ほど、この相場の波に飲み込まれて損害を拡大させているのが2026年現在のリアルな姿である。