写真集を探す読者の間で最も比較されるのが、二十歳の記念碑的大作『20』と、フォトエッセイ形式の『気ままに美波』の2作です。どちらもファンの間で屈指の支持を得ていますが、その中身と読書体験には決定的なコントラストが存在します。
講談社から刊行された『20』は、世界自然遺産の奄美大島を舞台に、圧倒的なスケール感と美麗なライティングで構築された「純度100%のアート&ポートレート作品」です。メイクや衣装のバリエーションも多彩で、南国の光に包まれた透明感あふれる笑顔から、夜のロケーションで見せた妖艶で大人びた眼差しまで、女優としての表現の幅を極限まで引き出しています。写真の美しさを大判で堪能したい方には、迷わずこちらが適しています。
一方の『気ままに美波』は、日々の暮らし、仕事への向き合い方、趣味、休日の過ごし方など、彼女自身の筆による等身大のテキストが豊富に盛り込まれています。ハイファッションに身を包んだ完璧なビジュアルというよりも、ふとした瞬間にこぼれるナチュラルな表情や、日常を切り取ったスナップが主体です。浜辺美波のパーソナリティに親近感を抱き、彼女の頭の中を覗いてみたいと感じる読者にとって、手放せないバイブルとなっています。