カナエを語る上で欠かせないのが、妹・しのぶとの強い絆、そして身売りされかけていた少女・カナヲとの出会いだ。感情を失い、指示がなければ何も決められなかったカナヲに、彼女は一枚の硬貨を渡した。「人の心は花開く」――その言葉は、カナヲの凍りついた心に小さな芽を吹かせた。
一方、感情的になりがちだった若い頃のしのぶに対し、カナエは常に穏やかな姉であり続けた。両親を鬼に殺されたという絶望の原点を共有しながらも、憎しみだけに身を委ねない姉の姿。それが、後のしのぶの振る舞いや、あのトレードマークとなった「笑顔の仮面」へと継承されていく。