斉藤由貴さんを巡っては、過去に世間を震撼させた50代医師との不倫報道や、その後の再燃トラブルなど、一般家庭であれば即座に離婚届に判を押すレベルの事態が相次ぎました。それでもなお、なぜ2人は離婚を選ばなかったのでしょうか。
その背景には、主に3つの決定的要因が存在します。
第一に、モルモン教における「家族観」の絶対性です。教義において家族の絆は現世だけでなく来世まで続く「永遠の結びつき」と捉えられており、離婚は極めて重いタブーとされます。夫である小井氏の深い宗教的価値観が、「破滅」ではなく「忍耐と許し、再構築」を選択させた最大の動機と言えます。
第二に、子どもたちに対する徹底した保護意識です。思春期や進路の重要な時期にあった子どもたちから家庭環境を奪わないため、両親としての役割を放棄しないという強い合意がありました。
第三に、斉藤由貴という稀代の表現者に対する夫の理解です。彼女の情緒的な脆さや表現者ゆえの危うさを誰よりも熟知していた夫は、スキャンダルという現象の背後にある妻の本質を受け止め、静かに防波堤であり続けたのです。