台風による順延が発表されるたびに、SNSやメディアで必ずと言っていいほど巻き起こるのが「京セラドーム大阪や神戸ドームでの全天候型開催」を求める議論だ。天候に左右されず、空調管理された快適な環境で全試合を消化できるメリットは計り知れない。
それでもなお「甲子園」という場所にこだわる理由には、100年を超える歴史と伝統、そして「あの土を踏みたい」と願う高校生たちの強い想いがある。プロ野球・阪神タイガースとのスケジュール調整や、ドーム球場の使用権確保といった実務的な障壁も多い。伝統の重みと安全性の確保、この二つのバランスをどこで取るべきか、球界全体での議論は依然として平行線をたどっている。