Q1:fresh cadaverとは日本語で何と呼びますか?
A1:直訳は「新鮮な死体・遺体」ですが、日本の医療・解剖学会では倫理的配慮と敬意を込めて「新鮮凍結遺体(Fresh Frozen Cadaver: FFC)」または「新鮮凍結献体」「臨床手技研修用ご献体」と呼称するのが正式です。
Q2:献体登録した遺体はすべてフレッシュカダバーとして使われるのですか?
A2:いいえ。通常の献体は医学生が基礎を学ぶ系統解剖(ホルマリン固定)に用いられます。新鮮凍結遺体として活用されるのは、生前に臨床医学解剖への利用に同意し、かつ逝去時にもご遺族の同意が得られ、感染症検査等の条件をすべてクリアしたごく一部のご献体に限られます。
Q3:なぜ生きた豚などの動物実習では完全な代用ができないのですか?
A3:豚などの四足歩行動物は、骨盤の傾き、腹腔内臓器の癒着度合い、主要な血管や神経の分岐パターンが人間と根本的に異なります。特に骨盤深部の手術や頭頸部、手足の微小外科手術においては、人間の解剖学的構造でしか得られない手応えと技術的判断が存在するためです。
Q4:美容外科医や開業医でもカダバートレーニングを受講できますか?
A4:大学病院や各学会、提携する研修機関が開催するプログラムの受講要件を満たしていれば可能です。近年では顔面の動脈走行を把握して重篤な血流障害や神経損傷事故を防ぐため、形成外科医や美容医療従事者を対象とした専用の研修コースが定期的に開催されています。