ヒットメーカーの岡田惠和が手がけた数々の名セリフは、作品の魅力を何倍にも引き上げた。特に最終回のラスト、古民家の縁側で千明と和平が麦酒を片手に語り合うシーンは、ドラマ史に残る名場面として語り継がれている。
「寂しくない大人なんていない。だからこそ誰かと繋がっていたいと思う」——そんなテーマが込められた二人の会話には、若き日の熱病のような恋ではなく、人生の折り返し地点を過ぎた大人だからこそ理解できる優しさと諦念、そして希望が満ちていた。前作『最後から二番目の恋』から積み重ねてきた二人の時間が、あの短い会話の中に濃密に凝縮されていたのだ。