ヒカキンが唯一、感情を包み隠さずぶつけ合える相手が実兄のセイキンです。2人の共著やドキュメンタリー番組で明かされたエピソードからは、幼少期の無邪気な兄弟喧嘩から、プロのクリエイターとしての真剣勝負への変化が読み取れます。
幼少期は新潟の雪深い環境で育ち、ゲームの勝敗やおもちゃの取り合いで取っ組み合いの喧嘩を日常的に繰り広げていたといいます。しかし大人になり、共にYouTubeのトップ戦線で戦うようになってからの「喧嘩」は、制作物へのこだわりから生じる高度な議論へと昇華しました。
特に『今』や『雑草』といった大ヒット楽曲の制作現場では、歌詞のワンフレーズ、MVの1フレームの編集に至るまで、夜を徹して意見を戦わせることが報じられています。妥協を許さないプロ同士だからこそ生じる摩擦であり、それは壊滅的な不仲ではなく、絶対的な信頼関係があるからこそ成立する「建設的な衝突」です。