ヒバ千人風呂を訪れるにあたり、最も多くの人が気にするのが「混浴のハードル」です。かつての混浴文化に不慣れな現代人にとって、衝立のない大空間に入るのは勇気が要るもの。しかし、現在の酸ヶ湯温泉では、女性利用者が精神的な負担なく湯あみを楽しめるよう、明確なゾーニングとサポート体制が確立されています。
浴場内は、木製の目隠し板や手すりを境にして「男性ゾーン」と「女性ゾーン」におおまかに区分けされています。女性側の脱衣所を出るとすぐに女性専用のスペースが広がり、濁り湯であることも手伝って、お湯に入ってしまえば周囲の視線はほとんど気になりません。出入り口から湯船までの導線にも視界を遮る工夫が施されています。
さらに心強い味方となるのが、売店で販売されている酸ヶ湯温泉公認の「湯浴み着」です。厚手の特殊な不織布で作られており、水に濡れても透けにくく、身体のラインが浮き出ないよう緻密に設計されています。これを着用したまま入浴できるため、「バスタオル巻き禁止」の温泉地が多いなかでも、ヒバ千人風呂は女性の心理的ハードルを劇的に下げることに成功しています。
加えて、1日2回設けられている「女性専用時間」(午前8:00〜9:00/午後8:00〜9:00)は、男性が完全に締め出される特別な時間帯です。混浴にどうしても抵抗がある方は、この時間帯を狙って訪れることで、圧倒的な開放感を誇る千人風呂をゆったりと独占できます。