音楽活動をスタートさせてからわずか1年強で日本のみならずグローバル市場へと躍り出たimase。楽器の演奏経験や専門的な音楽教育を受けていない彼が、いかにしてこの洗練されたトラックを構築したのか、その制作背景には現代的なクリエイティブの結晶があります。
本作誕生の大きな契機となったのが、フライデー・ナイト マクドナルドCM曲としてのタイアッププロジェクトでした。日本マクドナルドのキャンペーン企画と連動する形で書き下ろされた本楽曲には、「金曜日のワクワク感」を日常の食やライフスタイルと結びつけるという明確なテーマが設定されていました。商業的なタイアップでありながら、単なるコマーシャルソングに終始せず、純度の高いポップアートへと結実させた点にimase楽曲制作の経緯の特異性があります。
フライデー・ナイト作詞作曲の真相において欠かせないのが、数々のトップアーティストを手掛けてきた音楽プロデューサーUTAとの強固なタッグです。imaseがスマートフォンやPCのDAWソフトで生み出した原形となるメロディと鼻歌のデモ音源に対し、UTAがベースラインのうねりやヴィンテージ感あふれるドラムパターンを付加。当時の音楽メディアによるインタビューでimase本人が「自分一人では到底辿り着けなかった音の厚みや音色のニュアンスを、UTAさんが見事に引き出してくれた」と述懐している通り、新世代のベッドルーム感覚と熟練の職人技が奇跡的なバランスで融合しました。