手元のトラブルはドケルバン病だけにとどまりません。スマートフォンの持ち方や使い方の癖によって、異なる部位に特有の障害が現れます。代表的なものが「テキストサム損傷」と「ばね指(弾発指)」です。
テキストサム損傷とは、スマートフォンの底面を小指の腹や側面に引っ掛けて支え続けることで、小指の関節が変形したり痛みを生じたりする現象を指します。一方、ばね指は指を曲げるための「屈筋腱」と腱鞘の間で炎症が起こる障害です。指の付け根に硬いしこりができ、指を曲げた状態から伸ばそうとするとカクンと引っかかるような衝撃(ばね現象)が生じるのが特徴です。
「スマホ親指痛い」と感じる初期症状から、徐々に朝方のこわばりや関節の引っ掛かりへと進行していくのがばね指の典型的なパターンです。どちらの症状も、腱がスムーズにスライドできなくなっている危険な兆候であるため、違和感を覚えた段階ですぐに指を休ませる環境を整えなければなりません。