2026年のテレビ・配信業界における最大のトピックは、テレビ局と配信大手の関係性が「敵対」から「完全なる共創と喰い合いの同居」へシフトした点だ。キー局が地上波での放送終了後すぐに独占スピンオフを配信サービスへ投入するのは今や当たり前。それどころか、最初から配信プラットフォームとの共同製作として巨額の制作費を投じるプロジェクトが激増した。
その結果、上位を占める作品の質は飛躍的に向上している。地上波特有の「万人受け」を狙った無難な展開は影を潜め、尖ったテーマや圧倒的な映像美を誇る作品が視聴者のハートを掴んで放さない。一方で、無料の見逃し配信アプリ「TVer」などの再生数は、若年層の流行を測る決定的な指標となった。配信主導のヒット作が翌週のテレビ放送の視聴率を押し上げるという、逆流現象すら常態化している。