ホテルのすぐ裏手に広がるのは、300年以上の歴史を誇る「木津卸売市場」だ。観光地化されすぎた黒門市場とは一線を画し、早朝から本職の料理人たちが仕入れに集う活気ある現場がここにある。早起きして市場内の食堂へ向かえば、獲れたての鮮魚を使った海鮮丼や、湯気立つ肉吸いが胃袋を温めてくれる。
夜の街並みも面白い。大通りを一本外れれば、昭和の風情を残すお好み焼き屋、地元の常連で賑わう立ち飲み屋、気取らないうどん店が点在している。インバウンド価格に染まりきらない、昔ながらの大阪の味覚と人情。ホテルを一歩出れば、ガイドブックの表紙には載っていない「本物の大阪」が日常の顔をして待っている。