店頭のホットスナック売り場で不動の人気を誇る定番商品だからこそ、各社の設計思想が如実に現れる。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンが展開する主力コロッケを実食し、衣の歯ざわり、芋の潰し具合、調味の方向性、そして気になるカロリーまで徹底的に洗い出した。
まず驚かされるのは、衣のテクスチャーに対するアプローチの違いだ。油切れの良さを極限まで追求して軽さを前面に出すチェーンもあれば、粗めの生パン粉でザクザクとした力強い咀嚼感を生み出すチェーンもある。カロリー面でも各社はおよそ200kcal前後に抑えつつ、脂質の重たさを感じさせない配合へと年々ブラッシュアップを重ねている。
単なる「揚げ物」と侮るなかれ。冷めてもサクサク感が持続する特殊なバッター液の採用や、中の具材の水分移行を防ぐ技術など、ひとつの小さな揚げ玉のなかに最先端の食品科学が凝縮されているのだ。