目の粘膜にできるほくろは、主に結膜や脈絡膜という部位に現れます。結膜は白目を覆う透明な膜で、ここにできるほくろは外から確認できることが多いです。一方、脈絡膜は眼球の内側にある血管の豊富な組織で、ここにできるほくろは眼科検査でしか発見できません。
これらのほくろは、メラノサイトと呼ばれる色素細胞が異常に増殖することで形成されます。皮膚のほくろと同じメカニズムですが、目の組織はより敏感で、血流も豊富なため、変化を注意深く観察する必要があります。
結膜母斑の特徴
結膜母斑は白目の表面に現れる平らな、または少し盛り上がった茶色から黒色の斑点です。大きさは数ミリ程度のものが多く、幼少期から存在することもあれば、成人してから現れることもあります。思春期や妊娠中にホルモンバランスの変化によって色が濃くなったり、大きくなったりすることがあります。
多くの場合、痛みやかゆみなどの症状はありません。ただし、位置によっては美容的な懸念から治療を希望する人もいます。
脈絡膜母斑の特徴
脈絡膜母斑は眼球の内部、網膜の下にある脈絡膜という層にできるほくろです。自分では気づかず、眼科の定期検診で偶然発見されることがほとんどです。眼底検査で観察すると、灰色から緑褐色の平らな病変として確認できます。
脈絡膜母斑は成人の約5〜10%が持っているとされる比較的一般的なもので、多くは生涯にわたって変化せず、視力にも影響しません。しかし、大きさや形状、色の変化があれば精密検査が必要になります。