かつて日本の消費を支えていたのは、「そこそこ良くて、そこそこ安い」中間層向けのブランドだった。しかし、2026年現在、こうした中途半端な立ち位置の企業は苦境に立たされている。消費者は、徹底的な低価格を求めるか、あるいは多少高くても所有欲を満たしてくれるストーリー性のあるブランドを選ぶかの二択を迫られているからだ。
「失敗したくない」という心理が強まるなか、中途半端な価格帯の製品は真っ先に選択肢から外される。SNSでの口コミや比較サイトが高度化したことで、消費者は妥協して中位の商品を買うくらいなら、極端な安さか、極端な高品質のどちらかに舵を切るようになった。