2018年秋、長年サブキャスターを務めた『報道ステーション』からの降板が発表された際、テレビ業界内には激震が走った。テレビ朝日の看板アナとして確固たるキャリアを歩んでいた小川彩佳だが、その降板劇は単なる人事異動にとどまらなかった。退社後の2019年、ライバル局であるTBSテレビの『NEWS23』メインキャスターへ即座に就任するという破格の移籍劇が実現したからだ。
局アナという安定した立場を捨て、フリーランスとして他局の夜の大型ニュース番組を背負う選択は、マスメディア業界でも異例中の異例だった。降板を巡っては様々な噂が飛び交ったものの、本人の胸中にあったのは、与えられた枠組みを超えて自らの言葉でニュースを伝えたいという強い覚悟だったとされる。生放送での一瞬一瞬に真摯に向き合う姿勢は、移籍後も変わらず視聴者の支持を集める要因となった。