勢いよく水が噴き出している給排水設備の補修において、一般的なガムテープやビニールテープは全く役に立たない。水圧が接着面に入り込み、一瞬で剥がれ落ちてしまうからだ。そこで威力を発揮するのが「自己融着テープ」と呼ばれる特殊マテリアルである。
自己融着テープの主原料には、弾性と復元力に優れたシリコーンゴムや特殊エラストマーが用いられている。テープ自体にベタベタした糊は付いていない。テープを強く引っ張りながら重ねて巻き付けることで、分子同士が引き合って融合し、わずか数分で継ぎ目のない「強固なゴムチューブ」へと変化する。
配管の外側に新しい強靭な皮膚を成形するようなものであり、内側からかかる圧力が高まるほど、ゴムの収縮力が管を締め上げ、水の逃げ道を完全に塞ぐ構造だ。