マネー・確率統計学の冷徹な視点から切り込むと、バラと連番の本質的な差異は「1等単体を引き当てる確率の広がり」と「前後賞を合わせた最大賞金の獲得可能性」のトレードオフにある。1ユニット(2,000万枚)の中に1枚しか存在しない1等を引き当てる確率そのものは、10枚のくじを買う限り、バラでも連番でも200万分の1で完全に等しい。しかし、その中身を解剖すると見える景色は一変する。
バラ10枚を購入した場合、10枚すべてで「組」が異なる。つまり、1等の抽せん番号に対して「組」が一致するチャンスが10回巡ってくる計算だ。1枚ごとにワクワクしながら番号を確認できるだけでなく、1等(あるいは組違い賞)の当せん範囲を幅広くカバーできる。これに対し連番10枚は「組」が同一で下1桁の数字が連続しているため、組が外れた瞬間に1等の望みは消え去る。
長年くじを買い続けて高額当せんを果たした億万長者たちの行動パターンを分析すると、ある明確な傾向が見えてくる。彼らは全額をどちらか一方に突っ込むような極端な買い方を好まない。当せん確率のカバー率を高めつつ、夢の超高額賞金も取りこぼさない「バラ7:連番3」の黄金比を徹底して実践しているのだ。30枚購入するならバラ20枚・連番10枚、あるいは50枚ならバラ30枚・連番20枚というように、確率の網を広げながら最大リターンの導火線も残すリスクヘッジが定石となっている。