豊橋駅を発車する飯田線のダイヤを紐解く上で、まず把握すべきは運行系統の極端な二面性です。豊橋駅から新城・本長篠駅付近までは、愛知県東部の生活路線として高頻度なダイヤが組まれており、豊橋駅飯田線平日土休日時刻表を見ても、日中時間帯は15分から30分間隔で列車が発着しています。日常利用において不便を感じる場面はほとんどありません。
しかし、ひとたび県境を越えて長野県側の天竜峡・飯田方面を目指そうとすると、ダイヤの風景は一変します。本長篠駅や中部天竜駅を境に運行密度は急激に落ち込み、下り方面の直通列車は激減します。これが鉄道愛好家や旅行者の間で「飯田線の魔の断絶」と呼ばれる現象です。
特に注意すべきは、午前のラッシュが一段落した後の日中時間帯です。天竜峡や飯田方面へと抜ける普通列車は、午前中の便を逃すと次は午後の遅い時間まで接続がないといった、数時間の「空白地帯」が白昼堂々と出現します。豊橋駅の改札口で「次の長野方面行きは2時間半後」という発車標の表示を見て立ち尽くす旅行者の姿は、駅スタッフの間でも日常的な光景として語られています。
また、豊橋駅飯田線始発終電時刻の確認も不可欠です。始発は早朝6時前に設定されているものの、長距離を走破して飯田方面へ直通する列車は極めて限られています。夜間の終電に関しては、豊川行きなどの区間運転は23時台まで設定されているものの、県境を越えるような長距離移動の最終便は夕方早い時間帯に繰り上がるため、ビジネスユースでも夜間の移動計画には細心の注意を払わなければなりません。