「自然由来だから安全」という幻想が、被害を増幅させている。特にウコン(クルクミン)やコンフリー、ブラックコホシュといったハーブ系エキスは、古くから親しまれている一方で、特定の体質や鉄分の過剰摂取と結びついた際に強烈な肝毒性を発揮することが知られている。
肝臓は体内に取り込まれたあらゆる物質を代謝する。濃縮されたエキス末や大量の精製成分が日常的に送り込まれると、代謝酵素の処理能力が追いつかなくなるのだ。2026年現在、海外製の高濃度ハーブサプリメントを個人輸入して服用し、急性肝不全に陥った事例が首都圏の大学病院で相次ぎ報告されている。自然界に存在する成分であっても、濃縮・精製された時点でそれは薬物と同等の負担を臓器に強いることになる。