この試合作りの陰には、両監督による高度な心理戦が存在していた。勝負どころとなった終盤、カウント3-2のフルカウントから出されたサイン一つひとつに、ベンチの意図が凝縮されていた。
沖縄尚学ベンチは徹底して相手の配球パターンを分析し、決め球の変化球を狙い撃ちする指示を出していた。対する横浜高校のベンチも、打者の足の動きや目線から狙いを瞬時に察知し、捕手へ細かいリードの変更を指示。試合後の会見で両指揮官が明かした葛藤と決断のプロセスは、高校野球の枠を超えたプロ顔負けの戦略戦であったことを物語っている。