文房具業界の第一線で発信を続ける専門家たちも、この変化に目を見張る。文具の魅力を伝えるメディア運営やイベントプロデュースで知られる高橋拓也氏は、売り場における「選択の物語性」を重視する。どのアイテムがどのような思想で作られたのか、その背景に共感して手に取る客が増えていると指摘する。
テレビ東京をはじめとする多数のメディアで文具ソムリエールとして活躍する菅未里氏も、個人の生活様式に深く寄り添うアイテムへの関心の高まりを感じ取っている。日常の作業を単なる義務から心地よい時間へと昇華させるための道具選びが、消費者の心をとらえて離さない。