日本国内でこの革命的技法の普及を牽引した第一人者が、国立病院機構東京医療センターの本田美和子医師である。彼女はフランス現地でイヴ・ジネストらから直接指導を受け、その圧倒的な効果を日本の臨床現場へ導入する道を切り拓いた。言葉が通じなくなった重度の患者が、見違えるように表情を取り戻し笑顔を見せる様子は、日本の医療・介護関係者に深い衝撃を与えた。
さらに、その取り組みを捉えた「NHKスペシャル」の番組放映が決定的な転機となる。映像に映し出されたのは、介助を激しく拒んでいた高齢者が、わずか数分間の優しく巧みなアプローチによって静かに受け入れ、自らの足で立ち上がる姿だった。お茶の間の視聴者や現場スタッフに与えた感動と衝撃は大きく、日本国内における認知度の爆発的な高まりを決定づけた。