かつては「おばあちゃんの知恵袋」的な民間療法として扱われていた自家製茶だが、現在は安全性と品質への意識が一段と高まっている。厚生労働省の公表する食品衛生に関するガイドラインにおいても、野草の採集や自己調理における衛生管理や、類似する有毒植物との誤認防止への注意が呼びかけられている。いくら健康によいとはいえ、排気ガスや農薬の心配がある場所での採取は避けるべきだ。
この手作りブームの背景には、健康食品産業全体の急速な変化も関係している。市販のペットボトル茶やサプリメントが溢れる中、添加物を一切含まないオーガニックで純粋な飲料を求める消費者が増加した。既製品を買うのではなく、自らの手で採取し、加工して飲むプロセスそのものがプレミアムな体験として評価されているのだ。
持病がある人や腎機能が低下している人の場合、カリウムを多く含むハーブの摂取には注意が必要とされる。安全性を理解した上で日々の暮らしに取り入れる姿勢こそが、現代における正しい民間療法の嗜み方と言えるだろう。