この波を引き起こす最大の要因が、主要な男性ホルモンであるテストステロンだ。テストステロンは筋肉や骨格の維持だけでなく、脳の活力を生み出し、精神の安定や冒険心、判断力を司る重要な物質である。
しかし、このホルモンの分泌量は驚くほどデリケートだ。早朝に最高値に達し、夕方に向かって低下していく一日単位の周期はもちろん、過度なストレスや睡眠不足、職場環境の急変によって分泌曲線のスパイクが容易に崩れる。血中のテストステロンが急激に落ち込んだ瞬間、脳は倦怠感や強い不安、苛立ちを直接感知する。これが、突如として襲ってくる情緒や体調の波の真実だ。