ステッチの種類によっても、裏面の適切な処理アプローチは異なります。特に愛好者が多いフランス刺繍の裏側処理とクロスステッチ裏側の始末では、意識すべきポイントが明確に分かれます。
曲線や様々なステッチが混在するフランス刺繍では、針目をすくう方向がランダムになりがちです。サテンステッチやチェーンステッチの裏側にあるループ状の隙間に糸をしっかりと滑り込ませ、テンションを均一に保ちながら糸端を処理するのが基本となります。
一方、升目状に規則正しく刺していくクロスステッチでは、裏側の糸が「縦方向」または「横方向」のどちらか一方向に揃っている状態が理想とされます。刺し終わりの糸は、裏面に並んだ平行なステッチの束の下を3〜4目ほど水平にくぐらせるだけで、表にも裏にも響かない強固な始末が完了します。