順風満帆に見えた柏原崇の俳優人生に大きな暗雲が垂れ込めたのは、2004年12月のことでした。東京都世田谷区の路上で、車の通行を妨げていた一般男性と口論になり、傷害事件を起こしてしまいます。柏原は即座に頭を丸刈りにして謝罪会見を開き、芸能活動を自粛。出演予定だったドラマを降板するなど、社会的制裁を受けることになりました。
この事件は、当時の家庭生活にも決定的な打撃を与えました。柏原は2004年6月に女優・モデルの畑野ひろ子と結婚したばかりでしたが、事件に伴う活動自粛や精神的ストレス、生活リズムのすれ違いが原因となり、2006年2月に離婚が成立しました。
復帰後も地上波テレビの第一線に戻ることは容易ではなく、事件を機に自身の生き方や表現への向き合い方を深く見つめ直すことになります。この苦難の時期が、後に俳優業への固執を手放し、クリエイターや裏方へと視点をシフトさせる契機となりました。