60代夫婦の夜の営み実態を紐解く上で、避けて通れないのが加齢に伴う身体の変化です。更年期以降の性生活の悩みと真相に目を向けると、男女それぞれに切実な身体的ハードルが存在します。
男性側ではED(勃起不全)や体力の低下、持病による服薬の影響が大きな要因となります。「気持ちはあるのに身体が追いつかない」という焦りから、誘うこと自体を諦めてしまうケースが目立ちます。一方、女性側では女性ホルモン(エストロゲン)の減少に伴う膣萎縮や局所の乾燥、性交痛が深刻な悩みとして挙げられます。
更年期を過ぎてから生じる性交時の痛みは、女性にとって大きな肉体的・精神的苦痛です。この痛みを我慢し続けた結果、行為そのものに嫌悪感を抱くようになり、自然と寝室を別にするようになったという声も多く聞かれます。お互いの身体の変化を「老化だから仕方がない」と放置せず、医学的な理由を正しく理解し合うことが何よりも求められます。